先日、自宅の風呂が壊れてしまい1週間ほど銭湯通いをしたのだが、なかなか銭湯が見つからず大変な思いをした。それというのも銭湯は1969年の2万2千軒をピークに減少の一途を辿っており、今現在は500軒程度しか無いからである。風呂は平安時代に蒸し風呂として一般市民へと普及し、お湯に浸かるという今のスタイルになったのは江戸時代からだそうだ。その後は、戦後の高度経済成長と共に一般家庭の自宅風呂が一般化し、今では家にお風呂が無い家庭の方が少ない。スーパー銭湯など充実した設備でお風呂を楽しむ施設や、天然温泉が日帰り利用できるなど身近になったことも相まって、日常利用としての銭湯は一気に数を減らしたようだ。新しく生まれる文化があれば、廃れる文化があるのは仕方ないことではあるが、便利な時代に感謝しつつも、古い文化を忘れずにしていきたい。