子供が通っている小学校ではコロナ禍での制限が緩和されたことで、今年の運動会は全学年が同時に参加する方式に変更された。全学年が同時に参加することにより、保護者観覧席のトラブルや、子供たちの待ち時間が長くなることで負担が増えるのではないかと懸念していたが、実際に参加してみるとそれは杞憂だったと気づかされた。なぜなら、子供たちのチームメイトを応援する姿や友達と踊る様子など、学年の枠を超えた交流が生まれている姿を目にして、待ち時間も大切な時間なのだと実感したためだ。いまの小学生は、イベントが多いはずの年長の頃にコロナ禍で制限された時期をすごしてきたので、今回のような本来の形の学校行事を通じてたくさんの思い出を作っていってほしいと願っている。一方で、地域の役員を務めた際には「コロナ禍が長かったため経験者不在で手探り状態」と運営側の話を耳にしたこともあり、コロナ禍の影響の大きさを感じた。地域行事に限らず、学校や、毎年恒例で実施されていたような催事等でも同じように運営側は悩む部分があるのではないかと考える。行事に参加する際は、運営側も参加者と同じようにコロナ禍を過ごしているという背景を忘れることなく、お互いを尊重し、感謝の気持ちを持って参加したいと思っている。