私の所属する事業部では入札案件を扱っている。私たちの業種で言う案件としてはシステム開発やヘルプデスク、データ入力や調査等、様々な内容がある。案件に対して札を入れるにはいくつかの段階を踏むがそのうちの一つに仕様書等の資料閲覧というものがある。私があるシステム保守案件の資料閲覧に行った際、そこの職員の方と話をする機会があった。現行の保守業者は日本の企業ではない事業者が行っており、対応にも多かれ少なかれ不満があるということであった。私たちも仕事として受けたい思いもあり、かなり価格を下げて応札をしたが、結果的に現行業者に取られてしまった。非常に残念ではあったが、入札とはそういうもの。提示された仕事や条件が対応出来る業者の中で一番安い金額を出したところが契約を結ぶ。決して仕事の良し悪しで契約が決まる訳ではない。かと言っていい加減な仕事をしても良いというものではない。今回のような形で逆に仕事を取られてしまう可能性もあるからだ。私たちの事業部でも入札案件を扱うようになって何年も経つ。広げるだけでなく、今まで大きなトラブルもなくコツコツと維持してきたこと、そしてこれからも、受け持った案件のサービスレベルを上げ、続けていく責任を改めて感じている。