経営の神様と呼ばれた稲盛和夫氏が先日亡くなった。京セラの創業者であり、一代で同社を、年商1兆円、社員数8万3千人に成長させ、世界的大企業に育て上げた人物である。また、2010年には全くの異業種であるJALの再建に乗り込んだ。リーマンショック後に2兆3千億円の負債を『アメーバ経営』という会社の組織を小グループに分け、採算や目標を徹底管理して、2年で再上場を果たした。京セラフィロソフィには『利他の心』『開拓者であれ』など社員一人ひとりが経営に参加する姿勢が大事だと徹底しているそうだ。経営の神様、稲盛イズム、分かり易い言葉で熱く語る、『ベクトルを合わせる』等、TWSでも昔から聞き覚えのある分かりやすい言葉が並ぶ。多くの経営者が影響を受けた偉大な人物だったのであろう。私自身は稲盛氏とはお会いした事も無いが、弊社事業部長の一人は、過去に直属の上司としてお世話になったそうで、その時から熱心に指導されたそうだ。是非その繋がりで、TWSにも稲盛イズムを盛り込んだ新しい風を今一度吹かせてもらいたいと期待する。『利他の心』とは、自分のことだけを考えるのではなく、他者に良かれと思う心である。口で言うのは簡単で、実際に実現するのは難しいが、人に良かれと思う心で視野を広く持ち、正しい判断をしていってもらいたい。