私たちは日々、新しい知識を得る機会に恵まれている。例えば、打合せに参加したり、資料や設計書を作成したり、客先に赴いたりすることだ。そういった日々の経験を積むことで、私たちの知識は確実に増えていく。しかし、その知識をただ持っているだけでは活かすことができない。大切なのは、その知識をどう使うかである。ここで「知識を知恵にかえる」という言葉の意味を考えて欲しい。知識はあくまで情報であり、それ自体は無機質なものである。しかしその知識を実践に移し、自分の経験や判断を加えることで、初めて「知恵」となるのだ。知恵とは状況に応じて適切な行動を取るための洞察力や判断力である。自分に任せられた仕事・タスクに対して「どうすればいいですか」と投げかけるより、調べた情報に対して自分の経験と判断を加え「自分はこうしたい」と言えるよう知恵
を絞って欲しい。私は10月から新しい業務に就く。日々の業務・プロジェクトの中で、自分が持っている知識を活用し実践の中で知恵を育てていこうと思う。