今年のコロナ禍であまり注目を浴びていないが、今年も昨年と同じく酷暑と言われ熱中症が多発している。熱中症は7割が自宅で過ごしていた高齢者であり、その理由はクーラーをつけなかったからだと言われている。何故、この酷暑と言われる日本の夏でクーラーを使用しないのか。今からおよそ40年前、現在の高齢者の方が現役だった時代には今より体感気温が10℃以上低かったというデータがある。実際、真夏でも30度を超える日は数日程度であり、扇風機で事足りた。また、クーラーは贅沢品だという意識も根強いのが原因だ。しかし時が経ち、地球温暖化の影響からかただでさえ平均気温が上昇しているのに加え、コンクリート化や緑地の減少が進み、体感温度は更に上昇している。もう数日で9月になるが、今年は昨年よりも太平洋の海面温度が3度程高く、昨年を上回る大型台風が到来する可能性も示唆されている。コロナ禍も大変ではあるが既存の病気や災害にも十分留意し、今年の夏を乗り切りたい。