曇った日や、雨の日など、朝起きてなんとなく体調が悪いと感じた経験はないだろうか。以前、天気が荒れると体調が悪くなると友人に話したが、気のせいだ、迷信だから人に言わない方がいい、と呆れられた。だが、天候と体調の間には因果関係があることは医学的に解明され「気象病」と呼ばれていることをご存じだろうか。気象病とは、気象や天候の変化によって現れる諸症状のことをいう。現れる症状は人によって様々だが、頭痛、耳鳴りや吐き気などの他、抑うつや喘息などの持病が悪化することもあるようだ。発生メカニズムは未解明だが、低気圧が身体に大きな負荷を与え自律神経が乱れることで発生すると言われており、季節の変わり目等、天候不良が多い時期によく発生するそうだ。では、どうすれば良いのか。以前、医師から「病識を持つことが大事」と言われたことがある。自分自身の病気の症状を解決する必要性を本人が認識すべきだということだ。気象病が存在し、いつ症状が発生するのかが分かれば、事前に対策を打つことができる。気象病対策としては、三半規管の血流改善の為に耳のマッサージや暖かいタオルなどで耳付近を温めることが予防になるそうだ。また、自力での対策に限界を感じた場合は、早めに専門外来の診断を受けてみて欲しい。