今年は採用面接の担当もしており、新卒・中途を問わず多くの方と接する機会が多い。私は、面接の中でどれだけ自分のことを理解しているか確認する為に、必ず相手の長所と短所を聞くようにしている。ある学生さんを面接した際に、短所を尋ねたところ「鈍感だとよく言われます」と答えた。言葉のまま捉えれば、気が利かないとか空気が読めない等のネガティブな意味となるが、逆の角度で見てみたらどうだろうか。ネガティブな「鈍感」という言葉は、言い換えれば「スルー出来る力」でもある。嫌なことやミスがあった時に、いつまでも引きずらずに気持ちを切り替えチャレンジできる力だ。物事を深刻に捉えすぎていつまでも落ち込んでいるより、次への糧と捉えて進み出せる力になり得ないだろうか。片一方の側面だけで見てしまうと、物事の本質を見落としてしまいがちである。偏った見方をしていないか自分を振り返りながら、色んな角度で物事を見て本質を見極める力を高めていきたい。