新卒採用の動向についてセミナーを受けた。今の若者を理解するということで、2004年生まれまでをゆとり世代、1990年代以降をさとり世代と言うそうだ。さとり世代は不況の中で育ち、インターネット等の情報に溢れた中で成長してきた。その為、将来に対しての期待が薄く、争い事を嫌い、言われたことを忠実に実行する、等が特徴として挙げられる。更に、自分にとって得になると思うことでないと動かず、また、打たれ弱く、頭ごなしに叱ってしまうと立ち直れなくなるため、対策として、何故やるのか、何故ダメなのかを明確に説明する必要があるそうだ。完全な人間関係が出来ていないと、分からなかったら聞きに来てと言っても来ないので、常にこちら側から目をかけて声をかける必要がある。つまり、言わなくても分かるだろう、背中を見て付いてこいと言った精神論はなかなか通じにくい。最近の若い者は、とつい嘆いてしまう方もいるかも知れないが、エジプトの壁画にも同様の内容が書かれているそうで、時代と共に新しい感覚、考え方を持つ人達が増えるのは当然である。もしかしたら今年産まれた子供たちは成長してからコロナ世代等と呼ばれるかも知れない。自分の価値観を理解してもらうのではなく、無理に合わせるでもなく、常に新しい考え方を取り入れる柔軟性が必要なのだ。