私は先月で満72歳を迎えた。この年になると、本棚にあった嵐山光三郎の「死ぬ ための教養」などのタイトルに目が行ってしまうが、まだまだという気持ちもあ る。皆は佐藤一斎のこの言葉をご存知だろうか。「少にして学べば、即ち壮にし て為すことあり。壮にして学べば、即ち老いて衰えず。老いて学べば、即ち死し て朽ちず」。小泉純一郎元首相が引用したことでも有名だが、その当時の私はこ の言葉を知らなかった。どのような意味か調べてみたところ「子供のころにしっ かりと勉強しておけば、大人になってから社会にとって重要な仕事をすることが 出来る。大人になってからも学び続ければ、老年になってもその力は衰えること がない。老年になってなお学ぶことをやめなければ、死んだ後も自分の社会への 役立ちは次代の人々によって引き継がれていく」という意味だそうだ。簡単に言 うと、どの時代も学びを疎かにしてはいけないということである。先日ノーベル 賞を受賞した真鍋氏も御年90歳とのことで、今まで続けてきた研究(勉学)が後世 に残っていくということだ。そこまでは無理でも、私はこの「学ぶ」ということ を「一生懸命に取り組む」と解釈し、それぞれの目標を完遂するために一生懸命 に取り組んでいる。そしてそれが、いつか若い世代の人達の心に届くように。