昔「失敗学のすすめ」という本を読んだ。フッ素を使った化学実験をする際、以前その薬品で負傷した学生の話をするそうだ。その学生は指を切断するか激痛を伴う注射をし続けるかの選択を迫られた。そのような体験を聞いた学生は、皆必ず手袋をするそうだ。身近な例で言うと、私には3人の息子がいる。部屋が散らかっている時、長男から順に叱るのだが、長男が叱られているのを見て、次男三男は急いで部屋を片付けるので逆に褒められる事もある。これも他の人の失敗から学んでいると言えよう。また、発明家のエジソンは「一万回も失敗したそうですが、苦労しましたね」と言われ「失敗ではない。うまくいかない方法を一万通り発見しただけだ」と答えたそうだ。日々の業務でも、失敗と思うことからも学べることは必ずあるのだ。