最近、勤怠の乱れによるクレームが増えている。私自身、約40年前に社会人としての一歩を踏み出したが、その際に先輩や上司から最初に教わったのは「飲み会の翌日や休み明けには、どんなことがあっても仕事を休まない」ということであった。当時、私はお客様先に常駐しながら、システム運用の24時間交替勤務に従事しており、昼勤・夜勤のスケジュールをこなしていた。担当者が来なければ交替ができず、結果として翌朝まで働かざるを得ない状況となる。今のようにLINEやメールで簡単に連絡できる時代ではなく、欠勤や遅刻の連絡は必ず上司に直接電話で伝える必要があり、その行為には強い責任感が伴っていた。そのような環境であったからこそ、私は体調管理に特に気を配るようになり「欠勤や遅刻をしない」という勤怠の習慣が自然と身についたのだと思う。しかし最近では、電車の遅延や体調不良などを理由に、あまりにも気軽に遅刻や欠勤をするケースが目立つようになってきた。こうした勤怠の乱れが続くと、お客様からの信頼を失い、場合によっては契約の解除や謝罪対応といった深刻な事態にも発展しかねない。突発的な欠勤や遅刻が多くなければ、たとえスキルが十分でなくても、周囲のサポートを得ながら信頼を築いていくことは十分に可能である。この「勤怠の重要性」を常に意識し、日々の行動に反映させてほしい。私たち全員が責任感を持って職務に取り組むことで、お客様からの信頼を得ると同時に、職場全体の雰囲気もより良いものとなるであろう。