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アビリーンのパラドックス

H・Tリーダ(♂)

「アビリーンのパラドックス」という言葉をご存知だろうか。誰も望まない事を決定してしまう集団心理だ。とある家族の、父親が久しぶりにアビリーンに行こうと言い、母親も子供2人も同調し行くことになった。ところが道中、猛暑や砂嵐が起こる等で、往復4時間もかかって疲れて帰ってくることになった。すると各自が、本当は行きたくなかった、他の人が行きたそうだったから、皆が行くと言うから、皆が退屈そうだったから提案した等と言い合い、結果的には誰もアビリーンには行きたくなかったのだと結論付けられた。そんな出来事から、異を唱えず集団の決定に合わせてしまい意図したものとは違う決定がなされてしまう状況を「アビリーンのパラドックス」と呼ばれるようになったそうだ。意外と日常でも起きやすく、例えば、残業している上司と部下がいる。部下は上司が残っているから帰りづらい、上司は部下が頑張っているから先に帰る訳にはいかないと思い、結果ムダな残業をしてしまった。他にも会議では無難な提案のみで終わってしまう等、あまり良いことはない。このパラドックスに陥らない為の対策として、各々がオープンにコミュニケーションを取れる場の設定、リーダーシップを持った人を配置するなどがある。そしてまずはこの状況をしっかりと理解し「アビリーンのパラドックス」に陥ってはいないかと自問自答出来れば良い方向へ向かっていけるのではないかと考える。