私は目上の人やお客様と接するアルバイト経験が一度もなかった。そのため、入社してからしばらく「承知いたしました」という簡単な一言さえ言えなかった。しかし、私にとってはそれが当たり前だったのだ。入社後「承知いたしました」や「かしこまりました」という言葉が当たり前のように飛び交う環境になり、そこで初めて自分がその一言を言えないことに気がついた。意識して「言えるようになろう」と努めてもすぐに身につくものではなく、それを当たり前にするまでには2~3ヶ月ほどかかった。未だに一般常識には自信がない。会議に参加しても話の結論がどこにあるのかを判断することが難しく、上司から質問を受けても「はい」や「いいえ」の判断をする際に、自分の中でよく考えてからでないと答えることができない。そんな自分がもうすぐ社会人2年目になる。どんな人になりたいのか、どんな人であるべきか。そのためには何を「当たり前」にすれば良いのか、そして逆に自分の「当たり前」を他人の「当たり前」と決めつけないためには何を意識すれば良いのか。これらの問いに向き合いながら、自分が誇れる社会人になるためにこれからも努力を続けていく。社会人初心者としての気持ちを忘れず、考え、学び、成長していくつもりだ。