先日、三菱重工業が国内初の小型ジェット旅客機「三菱スペースジェット」の開発を事実上凍結すると発表した。元々は2013年には初号機納入予定だったジェット機が、欧米の安全基準を満たす為に多数の設計変更が必要となり、6度もの納期延期を重ね、ようやく試験機が完成した。ドキュメンタリー番組の特集で、長期に渡り開発してきた技術者やオーナーに密着しており、社運を賭けたプロジェクトに、手を合わせて成功を祈る開発者の姿が映し出されていた。ついに日の目を見ると思った矢先、コロナウイルスの流行により納品先は、軒並み5,000億円規模の赤字見通しを発表した航空業界。このコロナ禍で世界の航空機需要は大幅減となった。回復には4年程度かかるという予測を聞けば新型機の需要の見通しが厳しいのは誰にでも分かる。携わった人たちの気持ちを思うとやり切れない。生活様式やビジネスモデルも大幅に変化し、色々な制約が出来たが、こんな時だからこそ夢を持たねばならない。スペースジェットの開発も中止ではなく延期であり、一縷の望みを繋いでいる。TWSも必要とされる会社となり、コロナ禍に合わせた夢のあるプロジェクトを発信し続けなければならない!今期残り2ヵ月、ラストスパートを切りたい。