先日、楽天証券においてフィッシング詐欺の被害が多発しているというニュースを見た。被害者は、保有していた株式や投資信託が勝手に売却され、代わりに謎の中国株を購入されるという被害を受けていた。その中には、結果的に数百万円の含み益が発生した人もいるようだが、自分が同じ状況に陥ったらと思うとぞっとする。インタビューを受けた被害者の中には「思い当たる節がない」と話す人もいた。フィッシング詐欺の手口は年々巧妙になっており、以前のような明らかに不審なメールではなく、一見すると正規のものと見分けがつかないケースが増えている。そのため、対策として、メールに記載されたURLを直接開かず、ブックマークした公式サイトや正規のアプリからアクセスする習慣をつけることが重要だ。また、被害を防ぐためには、昔から言われている「IDやパスワードを使い回さない」といった基本的な対策を徹底することに加え、二段階認証や二要素認証を導入し、セキュリティを強化することが不可欠だ。日頃から注意を怠らず、自己防衛意識を持って行動していきたい。