春が近づくにつれ、寒暖差の激しい日が続き、体調を崩しやすくなる。この時期、私が風邪対策としておすすめするのが「家系ラーメン」を食べることだ。意外に思われるかもしれないが、家系ラーメンには風邪予防に役立つ栄養素が豊富に含まれている。例えば、付け合わせのチャーシューや卵には、体の基盤を作るタンパク質が多く含まれている。ほうれん草は鉄分やその吸収を助けるビタミンC、免疫力を高めるβカロテンが豊富だ。さらに、海苔には食物繊維が多く含まれ、腸内環境を整える効果が期待できる。スープに使われる鶏油(チーユ)にはグリシンが含まれており、喉の粘膜を保護する働きがある。また、家系ラーメン特有の太めの麺をよく噛むことで唾液の分泌が促され、口内環境の改善にもつながる。ただし、1点注意事項がある。すでに体調を崩して胃腸が弱っているときに食べるのは避けたほうがいい。風邪の引き始めや、疲れが溜まってきたと感じたときに食べるのがちょうど良いだろう。ちなみに、私のおすすめの注文方法は「麺固め、味濃いめ、油普通」だ。ぜひ試してみてほしい。