10月に入り、秋の気配が感じられる頃だが、日中はまだまだ暑い日が続いている。私は普段リュックを背負って通勤や移動をしているが、暑い日は背中に汗をかく不快感に悩まされることが多い。そんな折、何気なくニュースを眺めていると「コンディショニングバックパック」なるものの存在を知った。これは、蓄冷熱交換技術を活用し、リュックが接する背中部分の体感温度を7度下げるという画期的な商品だ。開発したのは空調機メーカーで有名な富士通ゼネラルだが、通常であれば空調機メーカーとして「室内空調」の改善に注力しそうなところ、自社の技術を活かして「移動中の快適さ」に目を向けた発想の転換が非常にユニークであると感じた。このような柔軟な発想は、我々TWSにも活かせるはずだ。例えば、IoT自販機など、これまでの枠にとらわれないアイデアを募る場面でも、発想の自由さを大事にすることで、思わぬビジネスチャンスに繋がる可能性がある。既存の技術を異なる視点から見直し、新しい価値を創り出すことこそ、今後の成長に向けた重要なカギとなるだろう。