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3分間スピーチ

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「日本語の表現」

M・Sさん(♀)

あるアナウンサーが「同じ言葉を多用しないこと」を話す際の注意点として挙げていたのを聞いた。その例として『すごく』という言葉がある。この言葉は便利でつい多用しがちだが、頻繁に使いすぎると文章が単調になり、美しさを欠いてしまう。例えば、次のような文章を考えてみよう。「今日は【すごく】いい天気だった。空気も澄んでいて【すごく】気持ちがよかったので散歩に出かけた。たまたま入ったお店のケーキが【すごく】美味しかったので【すごく】いい日になった。」この文章は意味や気持ちは十分伝わるものの、『すごく』の繰り返しが気になってしまう。しかし、日本語には『すごく』に代わる多様な表現がある。例えば、『とても』『非常に』『驚くほど』『最高に』などだ。これらを使って先の文章を書き換えると、以下のようになる。「今日は【とても】いい天気だった。空気も澄んでいて【非常に】気持ちがよかったので散歩に出かけた。たまたま入ったお店のケーキが【驚くほど】美味しくて【最高に】いい日になった。」こうして言い換えるだけで、文章に豊かさが生まれたのを感じられるだろう。わずかな工夫で文章の印象が大きく変わる点に、日本語の難しさと同時に魅力があるのではないだろうか。語彙を増やし、日本語の表現力を一層高めていきたい。