私は学生の時、将来この職業に就きたいという明確な目標がなかった。高校の同級生仲間達も同様に具体的な将来像を持っている者がおらず、仲間たちと進路をどうするかといつも悩んでいた。そんな時、仲間の一人が、取敢えず何か「手に職」を持てば将来食いっぱぐれることはないから、国家試験を取れる専門学校へ行こうという話になり、私も含め仲間の進路が決まった。ある者は「薬剤師」ある者は「臨床検査技師」や「柔道整体師」など、そして私は「宅建士」を目指した。20歳の時に宅建士の試験に合格し、21歳から不動産業界に入ってからIT業界に従事している今まで、約35年もの間、食いっぱぐれることなく今に至っている。新卒の皆は、今VBAやLinuCの資格を目指し、そしてその先にはITパスポート、基本情報試験など、これから将来食いっぱぐれない為に目指すべき資格がたくさんあるだろう。是非、積極的に挑戦して将来生き抜く自分の為の「武器」を獲得していってほしい。とは言え、資格取得イコール「手に職」かというと、そうではない。試験に合格しただけでは、宝の持ち腐れである。「手に職」とは資格を取る為に勉強した知識を仕事に活かし、その仕事を完璧にこなすことである。これから先、沢山勉強してそれを仕事に活かし、自分のものにしてこの業界の職人としてこれから頑張ってほしい。