私は毎日バスで通勤している。朝の時間帯は混雑しており、座れることは少ない。ある日、50代くらいの方が20代後半ほどの女性に席を譲る場面を目にした。その光景を見て、なぜ席を譲ったのだろうと不思議に思ったが、女性のカバンに「赤ちゃんがいます」と書かれたキーホルダーが付いているのを見つけて理由がわかった。同時に、自分がそのことに気づけなかったことを恥ずかしく思った。ふとバス内を見回すと、イヤホンをつけてスマホに集中している人が多く、他の乗客に興味を持っている様子はあまり見られなかった。自分の世界に閉じこもっていると、周囲の状況にはなかなか気づけないものだ。しかし、少し視野を広げて行動するだけで、誰かの心を救うことができると感じた。これは仕事にも通じることである。自分のことで精一杯になるあまり、周囲の状況を見失ってしまうことがあるが、少し余裕を持ち、周囲がどのような状況にあるのかを把握することが重要だ。以前、先輩のちょっとした行動に助けられた経験がある。それが意識的なものか無意識のものかはわからないが、そうした行動ができる人は周囲に良い印象を与える。バスで席を譲った方や私の先輩のように、周りをよく見て行動できる人になりたい。私も意識を高め、日々の生活や仕事の中でそれを実践していきたい。