全社員研修は、元々幹部研修から始まり、そこから1泊2日の全社員研修となり、コロナ禍を経てリモート参加型へと変化してきた。私は事務局員として3年間設営に携わり、毎年3~4カ月前から準備を行っていたことが懐かしく思い出される。研修では、迎社長の講話を通じて会社の未来展望について話があったり、その年のテーマに沿ったアイスブレイクの時間も設けられたりする。中でも私が特に注目しているのが「事務局員達の講話」である。何故なら、その人が入社前後に経験した苦労や、これから会社で成し遂げたいこと等が聞けるからだ。異業種からTWSに入社した社員や、普段あまり話す機会がない社員が、事務局の役割を担い、全社員の前でスピーチをするまでの背景が語られるため、非常に興味深い内容となっている。私自身も事務局員として講話を行った。入社1~2年目の頃に参画していたプロジェクトで、そりが合わないリーダとのコミュニケーションに苦労した経験について話した。私は、迎社長や当時の上長に助けられたことで、今の自分があると感じており、その恩を後輩たちに返したいと思っているという内容であった。他人の人生の分岐点を聞ける貴重な時間であり、有意義な研修となるよう、聞く側もその価値を心得てほしい。