リーダーシップというと、指示を出しメンバを引っ張る姿を想像する人が多い。しかし、近年では「サーバントリーダーシップ」という概念が注目されている。サーバント(servant)は「奉仕する」という意味を持ち、サーバントリーダーシップとは、メンバに対して支援やサポートを行いながら導く、いわば「奉仕型リーダーシップ」である。このリーダーシップの本質は、まずリーダ自身がメンバに寄り添い、成長を促すことである。対話を重視し、単なる指示ではなく、メンバが自ら気づきを得られるように働きかけることで、主体性を引き出し、組織全体の成長につなげる。TWSにおいても、マネージャ職の多くがこのスタイルを実践しており、チームの力を最大限に引き出す手法の一つとして機能している。しかし、組織運営においては、すべてのリーダが同じスタイルを取れば良いわけではない。組織には多様な人財がいるからこそ相乗効果が生まれ、組織の状況によってリーダーシップの形も変わる。だからこそ、固定観念に囚われるのではなく、常に情報を収集し、学び、試行錯誤を繰り返しながら、自身と組織にとって最適なリーダーシップの在り方を追求していくことが重要であろう。