普段の会話で「きぞん(既存)」や「じゅうふく(重複)」といった言葉を耳にする機会がある。私は「きそん(既存)」や「ちょうふく(重複)」の間違いだと思っていたが、いざ調べてみると完全な誤りとは限らないことがわかった。なぜなら、間違いだと思っていた読み方は慣用読みと呼ばれ、広く一般的に用いられる読み方であるそうだ。慣用読みとは、元々は誤読等で、本来とは異なる読み方であるが、広く用いられ定着した読み方のことをいう。「ろうえい(漏洩)」も本来は「ろうせつ」と読むのだが、誰もが「情報ろうせつ」とは聞いたことが無いと思う。実はこれも慣用読みなのだ。とは言え、ビジネスシーンや公的なところでは慣用読みは控え、正式な読みを心掛けることが重要だ。何か分からないことや気になることがあれば、すぐ調べることで気付かされることが多いと感じた。「堪能」「寄贈」「固執」「早急」「惨敗」「輸出」「出生」「消耗」「貼付」「捏造」さて、あなたはいくつ正しく読めますか?