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3分間スピーチ

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失敗から学ぶ

T・Y室長(♂)

新入社員の方々は、入社から半年が経過し、職場にも、配属先の業務にも慣れてきた頃だろう。脅かすわけではないが、そんな頃に失敗が待っているものだ。私が新入社員の時、上司から大きな金額の海外送金を任せて貰った。先輩から教わったことを纏めたノートを見ながら、確りと進めたつもりであったが「電話をする」というタスクを忘れてしまった。その結果、依頼された送金は届かず、その対応に想像を超える罰金が掛かってしまったのだ。私はこの失敗を活かすべく、直ぐにチェックリストを作り、何のために電話をしなければならなかったのかを確認したところ、一つのプロセスとしてしか認識していなかった一本の電話が持つ意味を知ることが出来た。逆に言えば、これを知らなかったことが「失敗の本質」であった。それから10数年。課長になった私が研修に参加した際、ケーススタディで示されたのは、私が犯した失敗そのものであり、居心地の悪い思いをしたのも今となっては笑い話だ。自分だけに留めず、周囲にも共有すること、これも大切なことである。失敗は必ず起きるもの。然しながら、大切なことはその場凌ぎの表面的な対応に留めず、失敗の本質を掴み、周囲と共有することだ。失敗は少ない方が良いが、過度に恐れることない。果敢にチャレンジを続けていって欲しい。