私は最近、新型コロナウイルスに感染した。初めて親元を離れて、この春から新社会人として寮で暮らし始めたのだが、体調を崩したのが初めてだった為、一人で治さなければならず、不安や心配があった。しかし、その時に寮に住んでいる同期が食料や水を分けてくれたり、必要なものの買い足しに行ってくれたりしてくれ、申し訳ない気持ちでいっぱいだった私に「困ったときはお互い様」という言葉は頼もしく聞こえた。また、寮の先輩は食事を何度も作ってくれ、高熱で食事の用意をするのがしんどかった為、とてもありがたかった。辛い時や苦しい時に受ける恩は普段以上に大きく感じるもので、今後他の方が困ったときは最大限のサポートをしたいと考えるようになった。例えば仕事では、業務で困っている人がいた時、早く帰りたいという気持ちを堪えてその人を助けたとする。その人は平常時以上の感謝の心を持ち、恩を返そうと努力するようになり、やがて受けた恩以上のものを返す。更に受けた恩以上の恩を返そうとする。そうすることで、お互いの恩が増え、更には広がりも出るという好循環が生まれるのではないだろうか。情けは人の為ならずという言葉があるように、人にかけた恩はいつか大きな形となって自分に返ってくる。今後は人助けを積極的に行っていきたい。至極当たり前のことではあるが、その当たり前の大切さを再確認した出来事であった。