毎年恒例の全社員研修で様々な気付きがあるが、今回も社員の結束力が更に高まったのではないかと感じた。人間にはそれぞれ考え方がある。もし社員一人ひとりがバラバラな考え方に従って行動したらどうなるか。それぞれの人の力の方向(ベクトル)が揃わなければ力は分散してしまい、会社全体としての力とはならないと思う。このことは、野球やサッカーなどの団体競技を見ればよく分かる。全員が勝利に向かって心を一つにしているチームと、各人が「個人タイトル」という目標にしか向いていないチームとでは、力の差は歴然だ。全員の力が同じ方向に結集したとき、何倍もの力となって驚くような成果を生み出すのだ。1+1が5にも10にもなる証拠ではないだろうか。明日から11月。あっという間に年末がやってくるが、今から年末に向けての仕事の段取り、プライベートの段取りの準備をすべきだ。誰もが、12月はどうしても気持ちだけが焦ってしまう時期であり、仕事量は さほど変わらないのに忙しい感覚に陥り、十二分に能力が発揮できないまま年末を迎え年を越してしまうという人が多い。仕事は計画8割、実行2割と言われる。きちんとした計画がないと実行には移れない。例え移れたとしても、スムーズに階段を上るような流れの作業はできないだろう。童話で言う「ウサギとカメ」の競争が分かりやすい。年末のこと等まだ早いと思った人は、本当に早いのか思考してみて欲しい。計画は計画。所詮は机上の空論でしかない。仕事にはイレギュラーがつきものであり、トラブルや予定変更がない方が珍しい。早めに計画を立て、実行に移せれば余裕な時間ができ、トラブル等に対応もしやすくなるだろう。早め早めに手を打つことでその後の余裕を生み出すと思い、是非早すぎるとは思わず、今からコツコツと計画し、実行に移していってほしい。