私は大学の卒業論文のテーマとして自己表現について扱った。私の論文では人間の自己表現を、①非主張な自己表現、②攻撃的な自己表現、③アサーティブな自己表現の3つに分類した。①②については想像がつくと思うが、③については聞きなじみのない人が多いのではないだろうか。「アサーティブ」とは「自分の意見を率直に伝えること」と言う意味で、その自己表現値とは「自分も相手も大切にし、素直でその場でふさわしい方法での自己表現やコミュニケーション」のことを指す。私が行った研究では、日本人は自分の考えや意見を表現するのが苦手な①の非主張な自己表現をしてしまう人が多いという結果が出た。原因は文化や環境、教育など様々なことが挙げられる。②は自分の言い分を通す為に主導権を握りたがるが、強すぎるとパワハラ等と言われてしまう。アサーティブな自己表現をするために私が1番大切だと思っていることは、受け手側の聞く姿勢である。相手の話を聞くということもアサーティブな自己表現の構成要素の1つであり、上手な聞き方(目線や声のトーン、姿勢など)も様々である。受け手側に聞く姿勢がないと、話し手側にもそれが伝わってしまい、誤解を生んでしまったり、考えの幅や視野も狭まってしまうと考える。円滑なコミュニケーションを取ったり、様々な意見を取り入れるためにも、相手の話を聞くということはとても重要な要素の1つだと言えるだろう。