私は以前、メソッド演技を学んで大変良い経験を得た。もし皆が何かの役どころを与えられたら、その役と向き合う時、どう考えるだろうか?「その人物はどんな性格で、何を考え、どんな行動を取るのか」を考えるだろう。また、他の役の考え方や行動、自身が演じる役との関係性にまで想像を巡らせることになると思う。この「関係を想像する」ということが、現実世界の人間関係に生きてくる。更にセリフや動作を用いての「表現」もコミュニケーション能力を高める。劇中でのセリフのニュアンスや効果的なジェスチャーは、コミュニケーション能力を鍛えるトレーニングである。演劇は現実の世界ではない。しかし、そこがポイントとなり、非現実の世界だからこそ感情を思い切り解放することができるのだ。自分の感情を出したり、相手の感情を受け入れたりする経験が、コミュニケーションの成功体験として心に保存され、現実世界でも「自分の感情を出す」「相手の感情を受け止める」ということができるようになるそうだ。TWSに於いてはまさに全体会議や事業報告発表会がその成果を確認する機会となっている。どんな接し方をすると相手はどう反応してくれるのか、それが自分にとって良い方向に向かうように、日々自分の役を演じてみて欲しい。素敵な自分を思い描いた目標を自身の役柄と考えていければ、仕事もきっと楽しく出来るのではないだろうか。