私の祖母が一昨年の冬に亡くなった。そのちょうど1週間前に祖母に会いに行かないかと母から提案されていた。祖母は痴呆や加齢もあり、老人ホームに住んでおり、世間ではコロナで騒がれていたこともあって、家族であっても自由に面会できず、予約を取らなくてはいけなかった。私は、どうせ行っても自分を認識できないだろう、休みの日だし面倒くさいな、また今度行けばいいや、と思ってしまい、適当な理由をつけて断ってしまった。もう会えなくなることなんて思わず。私は特におばあちゃん子というわけでもく、祖母が元気だった頃も家族が行くから付いて行く程度の感覚であった。祖母のことが大好きかと聞かれるとそうではなかった。それでもあの日の後悔は今も忘れられない。会いに行っても自分だと気付いてもらえないかもしれない、ろくに会話できないかもしれない、例えそうであってもあの日は会いに行くべきだった。このように物事には後回しにして良いものと後回しにしてはいけないものがあると思う。仕事においても、後回しにして何かしらの失態になれば、会社として損失を生むかもしれない。個々の後悔レベルでは済まなくなる。そのようなことを常に念頭に置き、必要なタスクをめんどくさい等という不純な理由で後回しにすることなく、しっかりスケジュールを組み、取り組むことを心掛けていこうと思う。