先日の3分間スピーチで「メタバース」の紹介があったが、私もこのメタバースに注目していた。10年ほど前に「セカンドライフ」というサービスが流行したのだが、私もこれに興味を持ち利用していた。このセカンドライフも実はメタバースであり、仮想空間内で仮想通貨のやり取りなどができることで注目を集めていた。様々な企業もこのサービスを活用しており、セカンドライフ内に店舗があったのだが、実際に利用しようとしても店員がいないなどの状況であった。この頃のメタバースの価値はコミュニケーションというよりは、仮想通貨を利用した金銭の動きがメインであり、利用者は換金時の手間、企業側は宣伝効果が得られないなどのデメリットが目立ってきてしまったため、廃れてしまった。しかし、ライフスタイルが大きく変わった現在、メタバースの価値は人と人とのコミュニケーションへと変化し、10年ほど前とは違う形で注目され利用されている。素晴らしい技術があっても、活用の仕方で結果が大きく変わっていくことを実感した。IT企業の社員として、これからのITサービスの在り方についてアンテナを張っていきたい。