今から5年後の2024年に紙幣のデザインが20年ぶりに刷新するとのニュースを見た。新しい1万円札は40年続いた福沢諭吉から渋沢栄一になるそうだが、何を成した人かと聞かれると答えられない人が多いだろう。渋沢栄一は江戸後期に農民として生まれ、才覚を活かして武士に取り立てられ財政に携わった。退官後は実業家として活躍し、第一国立銀行(現みずほ銀行)や東京取引証券所、一橋大学の設立や運営に尽力し、日本資本主義の父と呼ばれる偉大な人物だ。昨今、この渋沢栄一が書いた「論語と算盤」という教育論が、素晴らしいビジネス書だと注目を浴びているらしい。現代風に言うと「道徳と経済」であり、いかに倫理観と利益を両立して追い求めるかを説いている。特に「知・情・意」が揃った人は全き人であると述べており「意思ある人が知恵を使って利益を出し、その利益を情愛によって使うことが出来る人が完璧な人である」と言っている。これを聞いて私はGNO(義理・人情・思いやり)を何より大切にしている迎社長を思い浮かべたのだが、皆の心にも思い浮かぶ人は居るだろうか。渋沢栄一は2021年の大河ドラマにも決まり、今注目を浴びている人物だ。そろそろ一年の計を定める時期、皆も、どのように大成したいのかを考えてみてはいかがだろうか。