世の中には様々な格言がある。皆さんも格言に助けられたことがあると思うが、今日はその中でも一般的な道徳とは少し異なる格言を紹介したい。総理大臣として大きな仕事を成し遂げ、アベノミクスでもその財政政策が規範とされている人物、高橋是清の十ヵ条である。その一つに「人生一寸先は明るい」という言葉がある。一般的には「人生一寸先は闇」だろう。しかし、高橋是清の人生の背景や経験から導き出されたのは「明るい」なのである。人と違うことを言っているから良いのではなく、どのような背景や経験から導き出されたのか、ということが重要であり、良いことばかりの格言は、自分の限界を考えないモラル的なものだと思う。格言とは、ただ覚えるのではなく、自分の背景や経験と照らし合わせて、自分に合うものを見つけ出し身にすると良いだろう。